テビムブラ点滴静注100mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- チスレリズマブ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Tevimbra
- 規格
- 100mg10mL1瓶
- 薬価
- 214,498.00
- メーカー名
- BeiGene Japan
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- 14日(2026年05月末まで)
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔ヒト型抗ヒトPD−1モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2025年3月改訂(第1版)
- 告示日
- 2025年5月20日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2025年6月版
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
根治切除不能な進行・再発の食道癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤の手術の補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 化学療法未治療の根治切除不能な進行・再発の食道癌に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用投与の有効性は、PD-L1発現率(TAP)により異なる傾向が示唆されているので、TAPについて、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤を含む併用療法の必要性について慎重に判断すること〔17.1.1参照〕。
用法用量
フルオロウラシル及びシスプラチンとの併用において、通常、成人には、チスレリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔で60分かけて点滴静注する。がん化学療法後に増悪した根治切除不能な進行・再発の食道癌に対しては、本剤を単独投与することもできる。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分まで短縮できる。
(用法及び用量に関連する注意)
本剤投与により副作用が発現した場合には、次を参考に、本剤の休薬等を考慮すること。
1). 間質性肺疾患:
①. Grade2の間質性肺疾患の場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. Grade3以上の間質性肺疾患又は再発性のGrade2の間質性肺疾患の場合:本剤を中止する。
2). 肝機能障害:
①. ASTが基準値上限<ULN>の3倍超~5倍以下若しくはALTが基準値上限<ULN>の3倍超~5倍以下、又は総ビリルビンがULNの1.5倍超~3倍以下に増加した場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. ASTがULNの5倍超若しくはALTがULNの5倍超、又は総ビリルビンがULNの3倍超に増加した場合:本剤を中止する。
3). 皮膚障害:
①. a.Grade3の皮膚障害の場合、b.皮膚粘膜眼症候群が疑われる(Stevens-Johnson症候群が疑われる)又は中毒性表皮壊死融解症が疑われる(Toxic Epidermal Necrolysisが疑われる:TENが疑われる)場合:a)Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]、b)SJSが疑われる又はTENが疑われる場合には、SJS又はTENではないことが確認されるまで投与を再開しないこと。
②. a.Grade4の皮膚障害の場合、b.SJS又はTENが認められた場合:本剤を中止する。
4). 大腸炎・下痢:
①. Grade2の大腸炎・Grade2の下痢又はGrade3の大腸炎・Grade3の下痢の場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. Grade4の大腸炎・Grade4の下痢又は再発性のGrade3の大腸炎・再発性のGrade3の下痢の場合:本剤を中止する。
5). 筋炎:
①. Grade2の筋炎又はGrade3の筋炎の場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. Grade4の筋炎又は再発性のGrade3の筋炎の場合:本剤を中止する。
6). 副腎機能不全、下垂体炎:
①. Grade2の副腎機能不全、Grade2の下垂体炎の場合:ホルモン補充療法によりコントロールされるまで本剤の休薬を検討する。
②. a.Grade3以上の副腎機能不全又はGrade3以上の下垂体炎の場合、b.症候性下垂体炎の場合:a)Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]、b)Grade2以下に回復し、ホルモン補充療法でコントロール可能な場合、必要であれば、副腎皮質ホルモン剤漸減後に投与を再開できる(Grade1以下に回復する場合又はGrade2以下に回復し、ホルモン補充療法でコントロール可能な場合以外は再投与しない)。
7). 甲状腺機能亢進症:Grade3以上の甲状腺機能亢進症の場合:①Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]、②Grade2以下に回復し、ホルモン補充療法でコントロール可能な場合、必要であれば、副腎皮質ホルモン剤漸減後に投与を再開できる(Grade1以下に回復する場合又はGrade2以下に回復し、ホルモン補充療法でコントロール可能な場合以外は再投与しない)。
8). 甲状腺機能低下症:Grade3以上の甲状腺機能低下症の場合:①Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]、②Grade2以下に回復し、ホルモン補充療法でコントロール可能な場合、必要であれば、副腎皮質ホルモン剤漸減後に投与を再開できる(Grade1以下に回復する場合又はGrade2以下に回復し、ホルモン補充療法でコントロール可能な場合以外は再投与しない)。
9). 高血糖:Grade3以上の高血糖又はケトアシドーシスを伴う糖尿病の場合:①Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]、②Grade2以下に回復し、インスリン療法でコントロール可能な場合、必要であれば、代謝コントロール後に投与を再開できる(Grade1以下に回復する場合又はGrade2以下に回復し、インスリン療法でコントロール可能な場合以外は再投与しない)。
10). 腎機能障害:
①. 血清クレアチニンがULNの1.5倍超~3倍以下又は血清クレアチニンがベースラインの1.5倍超~3倍以下まで増加した場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. 血清クレアチニンがULNの3倍超又は血清クレアチニンがベースラインの3倍超まで増加した場合:本剤を中止する。
11). 心筋炎:Grade2以上の心筋炎の場合:本剤を中止する。
12). 神経障害:
①. Grade2の神経障害の場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. Grade3以上の神経障害の場合:本剤を中止する。
13). 膵炎:
①. a.Grade3の膵炎の場合、b.Grade3以上の血清アミラーゼ増加又はGrade3以上の血清リパーゼ増加の場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. Grade4の膵炎の場合:本剤を中止する。
14). Infusion reaction:
①. Grade1のInfusion reactionの場合:a.次回の投与時は、予防薬の前投薬を検討する、b.投与速度を50%減速する。
②. Grade2のInfusion reactionの場合:a.本剤を休薬する、b.Grade1以下に回復した場合は、投与速度を50%減速して投与を再開し、次回の投与時は、予防薬の前投与を検討する。
③. Grade3以上のInfusion reactionの場合:本剤を中止する。
15). 前記以外の副作用:
①. Grade3の副作用の場合:Grade1以下に回復するまで、本剤を休薬する[副腎皮質ホルモン剤を投与する場合は漸減後に本剤投与を再開し、副腎皮質ホルモン剤の投与開始から12週間以内にGrade1以下に回復しない場合、又は副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合は、投与を中止すること]。
②. Grade4の副作用又は再発性のGrade3の副作用の場合:本剤を中止する。
GradeはNCI-CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)v4.0に準じる。
改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。