ダラキューロ配合皮下注
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ダラツムマブ(遺伝子組換え)・ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Darzquro
- 規格
- 15mL1瓶
- 薬価
- 445,064.00
- メーカー名
- ヤンセンファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔抗CD38モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2025年6月改訂(第7版)
- 告示日
- 2021年5月18日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2021年6月版
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 多発性骨髄腫。
2). 全身性ALアミロイドーシス。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈多発性骨髄腫〉「17.臨床成績」の項及びダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の添付文書の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1-17.1.11参照〕。
5.2. 〈全身性ALアミロイドーシス〉「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.12参照〕。
用法用量
〈多発性骨髄腫〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人には本剤1回15mL(ダラツムマブ(遺伝子組換え)として1800mg及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として30000単位(2000単位/mL))を、併用する抗悪性腫瘍剤の投与サイクルを考慮して、次のA法又はB法の投与間隔で皮下投与する。
A法:1週間間隔、2週間間隔及び4週間間隔の順で投与する。
B法:1週間間隔、3週間間隔及び4週間間隔の順で投与する。
〈全身性ALアミロイドーシス〉
他の薬剤との併用において、通常、成人には本剤1回15mL(ダラツムマブ(遺伝子組換え)として1800mg及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として30000単位(2000単位/mL))を皮下投与する。
投与間隔は、1週間間隔、2週間間隔及び4週間間隔の順で投与とする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈効能共通〉本剤を単独投与した場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.2. 〈効能共通〉本剤投与によるinfusion reactionを軽減させるために、本剤投与開始1~3時間前に副腎皮質ホルモン、解熱鎮痛剤及び抗ヒスタミン剤を投与すること。また、遅発性infusion reactionを軽減させるために、必要に応じて本剤投与後に副腎皮質ホルモン等を投与すること〔11.1.1参照〕。
7.3. 〈効能共通〉Infusion reactionが発現した場合、次のように、本剤の投与中止、投与速度の変更等、適切な処置を行うこと。なお、GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる〔11.1.1参照〕。
・ 〈効能共通〉Grade3のinfusion reactionが3回発現した場合は本剤の投与を中止すること。
・ 〈効能共通〉Grade4のinfusion reactionが発現した場合は本剤の投与を中止すること。
7.4. 〈多発性骨髄腫〉本剤の投与間隔、投与間隔の変更時期、本剤と併用する抗悪性腫瘍剤等について、「17.臨床成績」の項及びダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の添付文書の内容を熟知した上で選択すること〔17.1.1-17.1.11参照〕。
7.5. 〈多発性骨髄腫〉ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用、又はボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾロン併用の場合、併用投与終了後も本剤単独投与を継続すること。
7.6. 〈多発性骨髄腫〉未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合、骨髄抑制、血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、次を参照し本剤の休薬等、適切な処置を行うこと[本剤の休薬基準:Grade4の骨髄抑制<Grade4のリンパ球減少症を除く>、出血を伴うGrade3の血小板減少症<50000/μL未満>、Gradeを問わない発熱性好中球減少症、Gradeを問わない感染症を伴う好中球減少症で、他に明らかな要因(併用薬又は基礎疾患(多発性骨髄腫)等)がない場合、ベースライン又はGrade2以下に回復するまで本剤を休薬する]。
GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
7.7. 〈多発性骨髄腫〉自家造血幹細胞移植の適応となる未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合、レナリドミドの用法及び用量は次のとおりとすること。
本剤、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用において、レナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
その後は、本剤との併用において、レナリドミドとして1日1回10mgを連日経口投与し、12週間投与後に忍容性が認められる場合には1日1回15mgに増量できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
7.8. 〈多発性骨髄腫〉未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合、血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、次を参照しレナリドミドの休薬・減量等を考慮すること。
[減量する場合のレナリドミドの投与量(本剤、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用時)]
1). 〈多発性骨髄腫〉通常投与量:25mg。
2). 〈多発性骨髄腫〉1段階減量:20mg。
3). 〈多発性骨髄腫〉2段階減量:15mg。
4). 〈多発性骨髄腫〉3段階減量:10mg。
5). 〈多発性骨髄腫〉4段階減量:5mg。
6). 〈多発性骨髄腫〉5段階減量:投与中止。
[減量する場合のレナリドミドの投与量(本剤との併用時)]
1). 〈多発性骨髄腫〉通常投与量:(通常時)1日1回10mgを連日経口投与する、(増量時)1日1回15mgを連日経口投与する。
2). 〈多発性骨髄腫〉1段階減量:(通常時)1日1回5mgを連日経口投与する、(増量時)1日1回10mgを連日経口投与する。
3). 〈多発性骨髄腫〉2段階減量:(通常時)1日1回5mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する、(増量時)1日1回5mgを連日経口投与する。
4). 〈多発性骨髄腫〉3段階減量:(増量時)1日1回5mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。
[レナリドミドの休薬・減量基準]
1). 〈多発性骨髄腫〉未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合でGrade3の好中球減少症又はGrade4の好中球減少症(好中球1000/μL未満):ベースライン又はGrade2以下に回復するまでレナリドミドを休薬し、回復後は、好中球減少症以外の骨髄抑制がない場合は休薬前のレナリドミドの用量で再開し、好中球減少症以外の骨髄抑制がある場合は、1段階減量する(再発が認められた場合は、レナリドミドを1段階減量する)。
2). 〈多発性骨髄腫〉未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合でGrade3の血小板減少症<50000/μL未満><出血を伴わないもの>:発現したサイクルでの投与においてレナリドミドを1段階減量する。
3). 〈多発性骨髄腫〉未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合でGrade3の出血を伴う血小板減少症<50000/μL未満>、Grade4の血小板減少症(血小板25000/μL未満):ベースライン又はGrade2以下に回復するまでレナリドミドを休薬し、回復後は、発現したサイクルではレナリドミドを休薬し、次のサイクル開始時点で1段階減量する。
GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
7.9. 〈全身性ALアミロイドーシス〉本剤の投与間隔、投与間隔の変更時期、本剤と併用する薬剤等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で選択すること〔17.1.12参照〕。
改訂情報
2025年7月8日 DSU No.337 【その他】
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
〈多発性骨髄腫〉
未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合、骨髄抑制、血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、下表を参照し本剤の休薬等、適切な処置を行うこと。
本剤の休薬基準
注)GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
自家造血幹細胞移植の適応となる未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合、レナリドミドの用法及び用量は以下のとおりとすること。
本剤、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用において、レナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
その後は、本剤との併用において、レナリドミドとして1日1回10mgを連日経口投与し、12週間投与後に忍容性が認められる場合には1日1回15mgに増量できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
未治療の多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブ、レナリドミド及びデキサメタゾンと併用する場合、血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、下表を参照しレナリドミドの休薬・減量等を考慮すること。
減量する場合のレナリドミドの投与量
(本剤、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用時)
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
減量する場合のレナリドミドの投与量
(本剤との併用時)
レナリドミドの休薬・減量基準
注)GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
【9.8高齢者】(一部改訂)
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。高齢者では一般に生理機能が低下している。ダラツムマブ(遺伝子組換え)点滴静注製剤の臨床試験において、再発又は難治性の多発性骨髄腫患者のうち65歳未満と比較して65歳以上で重篤な有害事象の発現頻度は高く、主な重篤な有害事象は肺炎、敗血症であった。造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者において、75歳未満と比較して75歳以上で重篤な有害事象の発現頻度は高く、主な重篤な有害事象は肺炎であった。
本剤の臨床試験において、造血幹細胞移植の適応となる未治療の多発性骨髄腫患者、造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者、及び未治療の全身性ALアミロイドーシス患者において、65歳以上における主な重篤な有害事象は肺炎であった。
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
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