バルバーサ錠4mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- エルダフィチニブ錠
- 英名(商品名)
- Balversa
- 規格
- 4mg1錠
- 薬価
- 41,501.70
- メーカー名
- ヤンセンファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- 14日(2026年07月末まで)
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔チロシンキナーゼ阻害薬〕
- 色
- 橙
- 識別コード
- (本体)EF (本体)4 (被包)4mg EF4 (被包)4mg
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年12月改訂(第1版)
- 告示日
- 2025年7月15日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2025年8月版
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
がん化学療法後増悪のFGFR3遺伝子変異を有する根治切除不能な尿路上皮癌又はがん化学療法後増悪のFGFR3融合遺伝子を有する根治切除不能な尿路上皮癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
5.2. PD-1/PD-L1阻害剤による治療が可能な場合にはこれらの治療を優先すること。
5.3. 本剤の手術の補助療法としての有効性及び安全性は確立していない。
5.4. 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、FGFR3遺伝子変異又は融合遺伝子が確認された患者に投与すること(検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること)。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、次のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html。
用法用量
通常、成人にはエルダフィチニブとして1日1回8mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回9mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 投与2週間後の血清リン濃度が9mg/dL以上の場合、本剤の増量は行わないこと。
7.2. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.3. 本剤投与により副作用が発現した場合には、次の基準を考慮して休薬・減量・中止すること〔8.1、8.2、11.1.1-11.1.3参照〕。
[減量の目安]
1). 通常投与量:8mg:
①. 1段階減量:6mg。
②. 2段階減量:5mg。
③. 3段階減量:4mg。
④. 4段階減量:投与中止。
2). 通常投与量:9mg:
①. 1段階減量:8mg。
②. 2段階減量:6mg。
③. 3段階減量:5mg。
④. 4段階減量:4mg。
⑤. 5段階減量:投与中止。
[副作用に対する休薬、減量及び中止基準]
1). 眼障害:
①. Grade1の眼障害:
a. Grade1の眼障害:眼科検査の結果、角膜炎又は網膜異常と診断された場合は、回復するまで休薬する(休薬後4週間以内に回復した場合、1段階減量して投与を再開でき、休薬後4週間以内に回復しなかった場合は、患者のリスクベネフィットを考慮して、投与再開の可否を判断する)、再開後1ヵ月間は1~2週間毎に再発の有無を確認し、再発が認められない場合、増量を検討する。
b. Grade1の眼障害:眼科検査の結果、角膜又は網膜の病変が認められなかった場合は、投与を継続できる。
②. Grade2の眼障害:Grade1以下に回復するまで休薬する(休薬後4週間以内に回復した場合、1段階減量して投与を再開でき、休薬後4週間以内に回復しなかった場合は、患者のリスクベネフィットを考慮して、投与再開の可否を判断する)、再開後1ヵ月間は1~2週間毎に再発の有無を確認する。
③. Grade3の眼障害:Grade1以下に回復するまで休薬する(休薬後4週間以内に回復した場合、2段階減量して投与を再開でき、休薬後4週間以内に回復しなかった場合は、患者のリスクベネフィットを考慮して、投与再開の可否を判断する)、再開後1ヵ月間は1~2週間毎に再発の有無を確認し、再開後に再発が認められた場合は、投与中止を検討する。
④. Grade4の眼障害:投与を中止する。
2). 高リン血症:
①. 血清リン濃度5.5mg/dL以上7.0mg/dL未満:リン制限食を開始する。
②. 血清リン濃度7.0mg/dL以上9.0mg/dL未満:a.リン制限食に加え、血清リン濃度が7.0mg/dL未満になるまで、高リン血症治療剤を投与する、b.高リン血症治療剤による治療を行っても血清リン濃度7.0mg/dL以上が2ヵ月間にわたって継続する場合は、1段階減量する。
③. 血清リン濃度9.0mg/dL以上10.0mg/dL以下:a.血清リン濃度が7.0mg/dL未満に改善するまで休薬し、リン制限食に加え、高リン血症治療剤を投与する、b.休薬後、7.0mg/dL未満に改善した場合は、休薬前の用量で投与を再開できる(ただし、休薬後に血清リン濃度9.0mg/dL以上が1ヵ月間にわたって継続し、その後7.0mg/dL未満に改善した場合は、1段階減量して投与を再開する)。
④. 血清リン濃度10.0mg/dL超:a.血清リン濃度が7.0mg/dL未満に改善するまで休薬し、リン制限食に加え、高リン血症治療剤を投与する、b.休薬後、7.0mg/dL未満に改善した場合は、1段階減量して投与を再開できる、c.血清リン濃度10.0mg/dL超が2週間以上継続する場合は、投与を中止する。
⑤. 高リン血症による腎機能障害又はGrade3以上の低カルシウム血症:投与を中止する。
3). 爪障害:
①. Grade2の爪障害:
a. Grade2の爪障害:爪囲炎の場合、投与を継続し、2週間以内にGrade1以下に回復しなければ休薬を検討する(休薬した場合は、Grade1以下又はベースラインまで回復後、休薬前の用量又は1段階減量して投与を再開できる)。
b. Grade2の爪障害:爪変色、爪甲脱落、爪線状隆起、爪甲剥離症及び爪ジストロフィーの場合、休薬を検討する(休薬した場合は、初回の発現であり、2週間以内にGrade1以下又はベースラインまで回復した場合、休薬前の用量で投与を再開できる)、2回目以降の発現又は2週間以内にGrade1以下若しくはベースラインまで回復しなかった場合は、回復後、1段階減量して投与を再開できる。
②. Grade3の爪障害:Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1段階減量して投与を再開できる。
③. Grade4の爪障害:投与を中止する。
4). 前記以外の副作用:
①. Grade3の副作用:Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1段階減量して投与を再開できる。
②. Grade4の副作用:投与を中止する。
GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
外形画像



改訂情報
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医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。