メキニスト小児用ドライシロップ4.7mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- トラメチニブ ジメチルスルホキシド付加物シロップ用
- 英名(商品名)
- Mekinist
- 規格
- 4.7mg1瓶
- 薬価
- 99,852.00
- メーカー名
- ノバルティス ファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔MEK阻害薬〕
- 色
- 白
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2025年3月改訂(第7版)
- 告示日
- 2024年11月19日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2024年12月版
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1). 標準的な治療が困難なBRAF遺伝子変異を有する進行・再発の固形腫瘍<結腸・直腸癌を除く>。
2). BRAF遺伝子変異を有する低悪性度神経膠腫。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈効能共通〉十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること(検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること)。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、次のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html。
5.5. 〈固形腫瘍〉組織球症患者は本剤の投与対象となり得る。
5.6. 〈固形腫瘍〉臨床試験に組み入れられた患者のがん種等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと〔17.1.6-17.1.8参照〕。
5.7. 〈固形腫瘍〉1歳未満の患者における有効性及び安全性は確立していない〔9.7小児等の項、17.1.8参照〕。
5.8. 〈固形腫瘍〉本剤の手術の補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.10. 〈低悪性度神経膠腫〉臨床試験に組み入れられた患者の年齢、病理組織型等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと〔17.1.9参照〕。
5.11. 〈低悪性度神経膠腫〉1歳未満の患者における有効性及び安全性は確立していない〔9.7小児等の項、17.1.9参照〕。
5.12. 〈低悪性度神経膠腫〉切除後に疾患進行した又は切除が困難な患者を対象とすること〔17.1.9参照〕。
用法用量
〈固形腫瘍、低悪性度神経膠腫〉
ダブラフェニブとの併用において、通常、小児にはトラメチニブとして体重に合わせて次の用量を1日1回、空腹時に経口投与する。
1). 体重8kg以上9kg未満:0.3mg。
2). 体重9kg以上11kg未満:0.35mg。
3). 体重11kg以上12kg未満:0.4mg。
4). 体重12kg以上14kg未満:0.45mg。
5). 体重14kg以上18kg未満:0.55mg。
6). 体重18kg以上22kg未満:0.7mg。
7). 体重22kg以上26kg未満:0.85mg。
8). 体重26kg以上30kg未満:0.9mg。
9). 体重30kg以上34kg未満:1mg。
10). 体重34kg以上38kg未満:1.15mg。
11). 体重38kg以上42kg未満:1.25mg。
12). 体重42kg以上46kg未満:1.4mg。
13). 体重46kg以上51kg未満:1.6mg。
14). 体重51kg以上:2mg。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 食後に本剤を投与した場合、Cmax低下及びAUC低下するとの報告がある。食事の影響を避けるため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けること〔16.2.1参照〕。
7.2. 本剤投与により副作用(発熱を除く)が発現した場合には、次記の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。ただし、有棘細胞癌(皮膚扁平上皮癌)又は新たな原発性悪性黒色腫が発現した場合には、外科的切除等の適切な処置を行った上で、休薬、減量することなく治療を継続することができる〔7.3参照〕。
[休薬、減量及び中止基準]
1). NCI-CTCAE*によるGrade判定が、忍容不能なGrade2又はGrade3:休薬、Grade1以下まで軽快後、1段階減量して投与を再開。
2). NCI-CTCAE*によるGrade判定が、Grade4:原則投与中止、治療継続が患者にとって望ましいと判断された場合には、Grade1以下まで軽快後、1段階減量して投与を再開。
*)NCI-CTCAE v4.0によりGradeを判定。
[用量調節の目安(小児)]
1). 体重8kg以上9kg未満:
①. 通常投与量:0.3mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.25mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.15mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
2). 体重9kg以上11kg未満:
①. 通常投与量:0.35mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.25mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.2mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
3). 体重11kg以上12kg未満:
①. 通常投与量:0.4mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.3mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.2mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
4). 体重12kg以上14kg未満:
①. 通常投与量:0.45mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.35mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.25mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
5). 体重14kg以上18kg未満:
①. 通常投与量:0.55mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.4mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.3mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
6). 体重18kg以上22kg未満:
①. 通常投与量:0.7mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.55mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.35mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
7). 体重22kg以上26kg未満:
①. 通常投与量:0.85mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.65mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.45mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
8). 体重26kg以上30kg未満:
①. 通常投与量:0.9mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.7mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.45mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
9). 体重30kg以上34kg未満:
①. 通常投与量:1mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.75mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.5mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
10). 体重34kg以上38kg未満:
①. 通常投与量:1.15mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.85mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.6mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
11). 体重38kg以上42kg未満:
①. 通常投与量:1.25mg(1日1回)。
②. 1段階減量:0.95mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.65mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
12). 体重42kg以上46kg未満:
①. 通常投与量:1.4mg(1日1回)。
②. 1段階減量:1.05mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.7mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
13). 体重46kg以上51kg未満:
①. 通常投与量:1.6mg(1日1回)。
②. 1段階減量:1.2mg(1日1回)。
③. 2段階減量:0.8mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
14). 体重51kg以上:
①. 通常投与量:2mg(1日1回)。
②. 1段階減量:1.5mg(1日1回)。
③. 2段階減量:1mg(1日1回)。
④. 3段階減量:投与中止。
適切な処置により副作用が管理できた場合には、減量時と逆の段階を経て増量可。
7.3. 38.0℃以上の発熱が認められた場合には、本剤を休薬すること(発熱の回復後、24時間以上発熱がない場合には、休薬前と同一の用量で投与を再開すること)、38.0℃未満の発熱又は悪寒、戦慄、寝汗、インフルエンザ様症状等の発熱の初期症状の再発が認められた時点で本剤の休薬を検討すること(必要に応じて、7.2項の用量調節の目安を参考に、本剤を減量すること(本剤を休薬しても4週間以内に発熱がGrade1以下又はベースラインに軽快しない場合は、本剤の投与を中止すること))〔7.2、8.4参照〕。
7.5. 8kg未満の小児患者における有効性及び安全性は確立していない。
7.6. 錠と小児用ドライシロップの生物学的同等性は示されていない(錠と小児用ドライシロップの切替えを行う場合は、患者の状態をより慎重に観察すること)。
改訂情報
2025年3月19日 DSU No.334 【重要】
【8.重要な基本的注意】(追記)
好中球減少症、白血球減少症があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
【11.1重大な副作用】(追記)
好中球減少症、白血球減少症
2025年3月19日 DSU No.334 【その他】
【9.4生殖能を有する者】(一部改訂)
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後16週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
〈ダブラフェニブとの併用時〉
【11.2その他の副作用】(削除)
【11.2その他の副作用】(追記)
〈本剤単独投与時〉
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
2025年3月5日 使用上の注意改訂情報 令和7年3月5日指示分
【8. 重要な基本的注意】(新設)
好中球減少症、白血球減少症があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
【11. 副作用-11.1 重大な副作用】(新設)
好中球減少症、白血球減少症
2024年10月22日 DSU No.330 【その他】
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
〈固形腫瘍〉
1歳未満の患者における有効性及び安全性は確立していない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
〈低悪性度神経膠腫〉
臨床試験に組み入れられた患者の年齢、病理組織型等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
1歳未満の患者における有効性及び安全性は確立していない。
【5.効能又は効果に関連する注意】(追記)
切除後に疾患進行した又は切除が困難な患者を対象とすること。
【6.用法及び用量】(一部改訂)
〈錠〉
〈固形腫瘍、低悪性度神経膠腫〉
ダブラフェニブとの併用において、通常、トラメチニブとして以下の用量を1日1回、空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
・成人には、2mg
・小児には、体重に合わせて次の用量
【6.用法及び用量】(追記)
〈小児用ドライシロップ〉
〈固形腫瘍、低悪性度神経膠腫〉
ダブラフェニブとの併用において、通常、小児にはトラメチニブとして体重に合わせて次の用量を1日1回、空腹時に経口投与する。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
〈効能共通〉
〈小児用ドライシロップの場合〉
用量調節の目安(小児)
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
〈固形腫瘍、低悪性度神経膠腫〉
8kg未満の小児患者における有効性及び安全性は確立していない。
【7.用法及び用量に関連する注意】(追記)
錠と小児用ドライシロップの生物学的同等性は示されていない。錠と小児用ドライシロップの切替えを行う場合は、患者の状態をより慎重に観察すること。
【9.7小児等】(一部改訂)
〈固形腫瘍、低悪性度神経膠腫〉
低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
〈ダブラフェニブとの併用時〉
【14.適用上の注意】(新設)
〈小児用ドライシロップ〉
[薬剤交付時の注意]
患者又は保護者等に対して具体的な調製方法、投与時の注意点等を指導すること。
【14.適用上の注意】(新設)
[薬剤調製時の注意]
容器のラベルに記載されている目印まで水を入れた後、静かに転倒混和してシロップ剤を調製すること。なお、調製後のシロップ剤はトラメチニブとして0.05mg/mLの溶液となる。
【14.適用上の注意】(新設)
調製後のシロップ剤は、25℃以下で遮光保存し、凍結させないこと。調製後のシロップ剤は、使用の都度密栓し、調製日から35日以内に使用すること。調製から35日を経過した場合は、シロップ剤を廃棄すること。
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。