オンライン診療の初診において「処方が禁止されている薬剤」および「投与について十分な検討が必要な薬剤」のリストを無償公開
近年、オンライン診療の活用が広がる中、特に初診における薬剤処方の安全性確保は重要な課題となっており、診療を適切に行うために、「オンライン診療の利用手順の手引き書」等の診療ガイドラインを参考にすることが求められています。
このような背景を踏まえ、当社では、治療薬・同効薬分類DB、ハイリスク薬DB、医療用医薬品マスタDBをもとに、次のリストを作成いたしました。
・「オンライン診療の初診での処方が禁止されている薬剤」リストについて
ガイドライン1)を参考に、麻薬・向精神薬・ハイリスク薬を抽出し、YJコードと該当項目を紐づけています。
※「特に安全管理が必要な薬品(診療報酬における薬剤管理指導料の「1」の対象となる薬剤)」(ハイリスク薬)は、禁止条件についてガイドラインに下記のように記載されております。
「基礎疾患等の情報が把握できていない患者に対する、特に安全管理が必要な薬品(診療報酬における薬剤管理指導料の「1」の対象となる薬剤)の処方」
・「オンライン診療の初診での投与について十分な検討が必要な薬剤」リストについて
ガイドライン2)を参考に、候補薬品にYJコードと該当項目(病原微生物に対する薬剤、等)を紐づけています。
該当項目は主たる効能を優先して付与し、効能が多岐にわたる場合は複数付与しています。
※本リストには「オンライン診療の初診での処方が禁止されている薬剤リスト」にも掲載されている医薬品が一部含まれておりますので、処方を検討される際は、両方のリストを併せてご確認くださいますようお願いいたします。
なお、上記リストはどちらも、統一名収載品は対象外としております。
本リストが、オンライン診療における適正な薬剤選択をサポートし、より安全な医療の提供に貢献できれば幸いです。
こちらからダウンロードすることができます。(CSVファイル形式・zip圧縮)
<オンライン診療の初診での処方が禁止されている薬剤リスト>
<オンライン診療の初診での投与について十分な検討が必要な薬剤リスト>
※クリック時に表示されるフォームにお名前・メールアドレスをご入力ください。
※2025年9月1日時点で弊社が作成・提供している各種データに準じて作成しております。
(経過措置期限日付が設定されている医薬品も対象となっております。)
※掲載内容は、参考としてご活用いただくための情報です。実際の処方に際しましては、必ず患者様の状態や最新のガイドライン・医薬品情報をあわせてご確認いただき、先生ご自身の専門的なご判断にて行っていただきますようお願い申し上げます。
1) 厚生労働省 『オンライン診療の利用手順の手引き書』P.8
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001237765.pdf
2) 一般社団法人日本医学会連合 『オンライン診療の初診に関する提言』P.20-23
https://files.jmsf.or.jp/uploads/medium/file/280/20221124163108.pdf