フェンタニル注射液0.5mg「テルモ」
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):8219400A3031
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 後発品(加算対象)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- フェンタニルクエン酸塩注射液
- 英名(商品名)
- Fentanyl
- 規格
- 0.005%10mL1管
- 薬価
- 887.00
- メーカー名
- テルモ
- 規制区分
- 劇薬/麻薬
- 長期投与制限
- 30日
- 標榜薬効
- 麻薬性オピオイド
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2020年4月改訂(第10版)
- 告示日
- 2019年11月26日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2019年12月版
- DIRに反映
- 2019年12月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
-
禁止情報あり(使用の適否を判断するものではありません)禁止
- ドーピング
-
禁止物質あり(使用の適否を判断するものではありません)
競技会区分:競技会において禁止
セクション:S7. 麻薬
- CP換算
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1.全身麻酔、全身麻酔における鎮痛。
2.局所麻酔における鎮痛の補助。
3.激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛。
用法用量
1.全身麻酔、全身麻酔における鎮痛:
1).成人には、次記用量を用いる。なお、患者の年齢、全身状態に応じて適宜増減する。
[バランス麻酔に用いる場合]
麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.03~0.16mL/kg(フェンタニルとして1.5~8μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。
麻酔維持:ブドウ糖液などに希釈して、次記(1)又は(2)により投与する。
(1).間欠投与:フェンタニル注射液として0.5~1mL(フェンタニルとして25~50μg)ずつ静注する。
(2).持続投与:フェンタニル注射液として0.01~0.1mL/kg/h(フェンタニルとして0.5~5μg/kg/h)の速さで点滴静注する。
[大量フェンタニル麻酔に用いる場合]
麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.4~3mL/kg(フェンタニルとして20~150μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。
麻酔維持:必要に応じて、ブドウ糖液などに希釈して、フェンタニル注射液として0.4~0.8mL/kg/h(フェンタニルとして20~40μg/kg/h)の速さで点滴静注する。
2).小児には、次記用量を用いる。なお、患者の年齢、全身状態に応じて適宜増減する。
[バランス麻酔又は大量フェンタニル麻酔に用いる場合]
麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.02~0.1mL/kg(フェンタニルとして1~5μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。大量フェンタニル麻酔に用いる場合は、フェンタニル注射液として2mL/kg(フェンタニルとして100μg/kg)まで投与できる。
麻酔維持:フェンタニル注射液として0.02~0.1mL/kg(フェンタニルとして1~5μg/kg)ずつ間欠的に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。
2.局所麻酔における鎮痛の補助:フェンタニル注射液として0.02~0.06mL/kg(フェンタニルとして1~3μg/kg)を静注する。なお、患者の年齢、全身状態、疼痛の程度に応じて適宜増減する。
3.激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛:次記用量を用いる。なお、患者の年齢、症状に応じて適宜増減する。
[静脈内投与の場合]
1).術後疼痛に用いる場合は、フェンタニル注射液として0.02~0.04mL/kg(フェンタニルとして1~2μg/kg)を緩徐に静注後、フェンタニル注射液として0.02~0.04mL/kg/h(フェンタニルとして1~2μg/kg/h)の速さで点滴静注する。
2).癌性疼痛に対して点滴静注する場合は、フェンタニル注射液として1日2~6mL(フェンタニルとして0.1~0.3mg)から開始し、患者の症状に応じて適宜増量する。
[硬膜外投与の場合]
単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.5~2mL(フェンタニルとして1回25~100μg)を硬膜外腔に注入する。
持続注入法:フェンタニル注射液として0.5~2mL/h(フェンタニルとして25~100μg/h)の速さで硬膜外腔に持続注入する。
[クモ膜下投与の場合]
単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.1~0.5mL(フェンタニルとして1回5~25μg)をクモ膜下腔に注入する。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.バランス麻酔においては、適宜、全身麻酔剤や筋弛緩剤等を併用する。
2.大量フェンタニル麻酔の導入時(開心術においては人工心肺開始時まで)には、適切な麻酔深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら補助呼吸下で緩徐に投与し、また、必要に応じて、局所麻酔剤、静脈麻酔剤、吸入麻酔剤、筋弛緩剤等を併用する。
3.硬膜外投与及びクモ膜下投与時には局所麻酔剤等を併用する。
4.患者の状態(呼吸抑制等)を観察しながら慎重に投与する。特に癌性疼痛に対して追加投与及び他のオピオイド製剤から本剤へ変更する場合には、*前投与薬剤の投与量、効力比及び鎮痛効果の持続時間を考慮して、副作用の発現に注意しながら、適宜用量調節を行う(ガイドライン参照)。
5.癌性疼痛に対して初めてオピオイド製剤として本剤を静注する場合には、個人差も踏まえ、*通常よりも低用量(ガイドライン参照)から開始することを考慮し、鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら用量調節を行う。
*日本麻酔科学会-麻酔薬及び麻酔関連薬使用ガイドライン(抜粋)
3).使用法(フェンタニル注射液について)
(3).激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛
①.静注
a).術後痛◆術後痛に対しては、初回投与量として1~2μg/kgを静注し、引き続き1~2μg/kg/hrで持続静注する。患者の年齢、症状に応じて適宜増減が必要である。患者自己調節鎮痛(PCA)を行う場合は、4~60μg/hrで持続投与を行い、痛みに応じて5~10分以上の間隔で7~50μg(10~20μgを用いることが多い)の単回投与を行う。
b).癌性疼痛◆癌性疼痛に対して、経口モルヒネ製剤から切り替える場合は、1日量の1/300量から開始する。持続静注の維持量は、0.1~3.9mg/dayと個人差が大きいので、0.1~0.3mg/dayから開始し、投与量を滴定する必要がある。
改訂情報
2023年10月26日 DSU No.321 【その他】
【13.過量投与】(一部改訂)
【新様式】
[症状]
薬理作用の増強により重篤な換気低下を示す。また、白質脳症が認められている。
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医師の処方により使用する医薬品。