シプロフロキサシン点滴静注液400mg「ニプロ」
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):6241400A6032
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 後発品(加算対象)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- シプロフロキサシン注射液
- 英名(商品名)
- Ciprofloxacin
- 規格
- 400mg200mL1袋
- 薬価
- 1,199.00
- メーカー名
- ニプロ
- 規制区分
- -
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- ニューキノロン系(フルオロキノロン系)抗菌薬
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2023年10月改訂(第13版)
- 告示日
- 2017年12月7日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2018年1月版
- DIRに反映
- 2018年1月版
- DIR削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
1.成人:敗血症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、炭疽。
2.小児:
1).一般感染症:複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、炭疽。
2).嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.成人:
1).本剤の適用は、成人の場合、原則として他の抗菌剤にアレルギーの既往を有する患者、重症あるいは他の抗菌剤を使用しても十分な臨床効果が得られない患者に限定する(但し炭疽及びレジオネラ属による感染症の適応はこの限りでない)。
2).成人の場合、シプロフロキサシン経口剤と異なり、本剤の効能・効果は、敗血症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、炭疽に限定されているので、それ以外の疾患には使用しない。
3).成人の場合、本剤のメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)に対する有効性は証明されていないので、MRSAによる感染症が明らかである場合、速やかに抗MRSA作用の強い薬剤を投与する。
2.小児:関節障害が発現する恐れがあるので、リスクとベネフィットを考慮し、本剤の適用は、小児の場合、原則として他の抗菌剤にアレルギーの既往を有する患者、重症あるいは他の抗菌剤を使用しても十分な臨床効果が得られない患者に限定する(但し、炭疽については、この限りではない)。
適応菌種
1.成人:本剤に感性のブドウ球菌属、腸球菌属、炭疽菌、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、緑膿菌、レジオネラ属。
2.小児:本剤に感性の炭疽菌、大腸菌、緑膿菌。
用法用量
1.成人:シプロフロキサシンとして、1回400mgを1日2回、1時間かけて点滴静注する。患者の状態に応じて1日3回に増量できる。
2.小児:
1).一般感染症:
(1).複雑性膀胱炎、腎盂腎炎:シプロフロキサシンとして、1回6~10mg/kgを1日3回、1時間かけて点滴静注する。但し、成人における1回量400mgを超えないこととする。
(2).炭疽:シプロフロキサシンとして、1回10mg/kgを1日2回、1時間かけて点滴静注する。但し、成人における1回量400mgを超えないこととする。
2).嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善:シプロフロキサシンとして、1回10mg/kgを1日3回、1時間かけて点滴静注する。但し、成人における1回量400mgを超えないこととする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
2.症状が緩解した場合には、速やかに経口抗菌剤の投与に切り替えることが望ましい。
3.本剤は通常、点滴静注局所の血管痛や静脈炎の危険を軽減するため、希釈して緩徐に注入する。既に補液等が投与されている場合、側管に連結して投与することができる。但し、薬剤によっては配合変化を生じることがあるので注意する。なお、著しい水分摂取制限がかかっている場合等、水分負荷がかけられない場合には希釈せずに投与することができるが、その際はできるだけ太い静脈から投与することが望ましい。
4.本剤は主として腎臓から排泄されるが、腎機能が低下していることが多い高齢者あるいは腎機能障害患者・血液透析患者では、腎機能に十分注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与する<参考>;30mL/min≦クレアチニンクリアランス≦60mL/min:用法・用量1回200mgを12時間ごとに投与(病状により必要と判断された場合には1回量として400mgを投与する)、クレアチニンクリアランス<30mL/min:用法・用量1回200mgを24時間ごとに投与(病状により必要と判断された場合には1回量として400mgを投与する)。
なお、クレアチニンクリアランス値(mL/min)=[体重(kg)×(140-年齢)]/[72×血清クレアチニン値(mg/dL)]、女性の場合はこれに0.85を乗ずる。
5.血液透析中に除去されるシプロフロキサシンは10%程度と大きな影響は受けない。血液透析中の患者への投与に際しては、必要に応じて低用量(200mg)を24時間ごとに投与するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
6.炭疽の治療には、臨床症状が緩解した場合には、速やかに経口剤投与に切り替え、計60日間投与することを、米国疾病管理センター(CDC)が推奨している。
改訂情報
-
医師の処方により使用する医薬品。