サークリサ点滴静注100mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- イサツキシマブ(遺伝子組換え)注射液
- 英名(商品名)
- Sarclisa
- 規格
- 100mg5mL1瓶
- 薬価
- 60,364.00
- メーカー名
- サノフィ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔抗CD38モノクローナル抗体〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2025年2月改訂(第4版)
- 告示日
- 2020年8月25日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2020年9月版
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
効能効果
多発性骨髄腫。
(効能又は効果に関連する注意)
臨床試験に組み入れられた患者の状態等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。また、再発又は難治性の多発性骨髄腫の場合、デキサメタゾンとの併用による投与及び本剤単独投与については、他の治療の実施についても慎重に検討すること〔17.1.1-17.1.5参照〕。
用法用量
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはイサツキシマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kgを、併用する抗悪性腫瘍剤の投与サイクルを考慮して、次のA法又はB法の投与間隔で点滴静注する。デキサメタゾンのみとの併用投与又は単独投与の場合(再発又は難治性の場合に限る)、通常、成人にはイサツキシマブ(遺伝子組換え)として1回20mg/kgを、次のA法の投与間隔で点滴静注する。
A法:1週間間隔、2週間間隔の順で投与する。
B法:1週間間隔、2週間間隔及び4週間間隔の順で投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤の投与間隔、投与間隔の変更時期、本剤と併用する抗悪性腫瘍剤等の投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で選択すること〔17.1.1-17.1.3、17.1.5参照〕。
7.2. 本剤投与によるInfusion reactionを軽減させるために、本剤投与開始15~60分前に、本剤と併用するデキサメタゾン(本剤単独投与の場合はデキサメタゾン以外の副腎皮質ホルモン剤)、抗ヒスタミン剤、H2受容体拮抗剤及び解熱鎮痛剤を投与すること〔11.1.1参照〕。
7.3. 本剤の必要量を10mg/kg投与時は250mL、20mg/kg投与時は二つの250mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖液を用いて輸液バッグに希釈後、次の投与速度に従って点滴静注する。Infusion reactionが認められなかった場合には、患者の状態を観察しながら、投与速度を次のように段階的に上げることができる。ただし、投与速度は200mL/時を超えないこと〔14.1.3参照〕。
[本剤の投与速度]
1). 初回投与(初回投与:静脈内投与60分後までにInfusion reactionが認められなかった場合、以降は30分ごとに25mL/時ずつ、最大150mL/時まで投与速度を上げることができる):希釈液量250mL・250mL×2:
①. 投与開始0~60分の投与速度:25mL/時。
②. 投与開始60~90分の投与速度:50mL/時。
③. 投与開始90~120分の投与速度:75mL/時。
④. 投与開始120~150分の投与速度:100mL/時。
⑤. 投与開始150~180分の投与速度:125mL/時。
⑥. 投与開始180分以降の投与速度:150mL/時。
2). 2回目投与(2回目投与:静脈内投与30分後までにGrade2のInfusion reactionが認められなかった場合、100mL/時に投与速度を上げ、さらに30分後には200mL/時に投与速度を上げることができる):
①. 希釈液量250mL:
a. 投与開始0~30分の投与速度:50mL/時。
b. 投与開始30~60分の投与速度:100mL/時。
c. 投与開始60~120分の投与速度:200mL/時。
②. 希釈液量250mL×2:
a. 投与開始0~30分の投与速度:50mL/時。
b. 投与開始30~60分の投与速度:100mL/時。
c. 投与開始60分以降の投与速度:200mL/時。
3). 3回目投与以降:
①. 希釈液量250mL:投与開始0~90分の投与速度:200mL/時。
②. 希釈液量250mL×2:投与開始0~150分の投与速度:200mL/時。
7.4. Infusion reactionが発現した場合、次のように、本剤の休薬、中止、投与速度の変更等、適切な処置を行うこと〔11.1.1参照〕。
・ Grade2のInfusion reaction:Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、投与開始速度の半分の投与速度(初回投与では12.5mL/時、2回目投与では25mL/時、3回目投与以降は100mL/時)で患者の状態を観察しながら、投与を再開することができる(投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合には、次に従って投与速度を上げることができる)[本剤の投与再開時の投与速度:1)初回投与:投与再開0~30分の投与速度12.5mL/時、投与再開30~60分の投与速度25mL/時、投与再開60分以降の投与速度50~150mL/時(初回投与:投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合、25mL/時に投与速度を上げ、以降は30分ごとに25mL/時ずつ、最大150mL/時まで投与速度を上げることができる)、2)2回目投与:投与再開0~30分の投与速度25mL/時、投与再開30~60分の投与速度50mL/時、投与再開60分以降の投与速度100~200mL/時(2回目投与:投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合、50mL/時に投与速度を上げ、以降は30分ごとに50mL/時ずつ、最大200mL/時まで投与速度を上げることができる)、3)3回目投与以降:投与再開0~30分の投与速度100mL/時、投与再開30~60分の投与速度150mL/時、投与再開60分以降の投与速度200mL/時(3回目投与以降:投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合、150mL/時に投与速度を上げ、さらに30分後には200mL/時に投与速度を上げることができる)]。
・ Grade3以上のInfusion reaction:本剤の投与を中止し、本剤を再投与しないこと。
7.5. Grade3の好中球減少又はGrade4の好中球減少が発現した場合、好中球数が1000/mm3以上に回復するまで休薬すること〔11.1.2参照〕。
GradeはNCI-CTCAE v4.03に準じる。
改訂情報
2025年3月19日 DSU No.334 【その他】
【5.効能又は効果に関連する注意】(削除)
本剤による治療は、少なくとも1つの標準的な治療が無効又は治療後に再発した患者を対象とすること。
【5.効能又は効果に関連する注意】(一部改訂)
臨床試験に組み入れられた患者の状態等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。また、再発又は難治性の多発性骨髄腫の場合、デキサメタゾンとの併用による投与及び本剤単独投与については、他の治療の実施についても慎重に検討すること。
【6.用法及び用量】(削除)
〈ポマリドミド及びデキサメタゾン併用投与又はカルフィルゾミブ及びデキサメタゾン併用投与〉
通常、成人にはイサツキシマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kgを点滴静注する。28日間を1サイクルとし、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15、22日目)、2サイクル以降は2週間間隔で2回(1、15日目)点滴静注する。
【6.用法及び用量】(削除)
〈デキサメタゾン併用投与又は単独投与〉
通常、成人にはイサツキシマブ(遺伝子組換え)として1回20mg/kgを点滴静注する。28日間を1サイクルとし、最初のサイクルは1週間間隔で4回(1、8、15、22日目)、2サイクル以降は2週間間隔で2回(1、15日目)点滴静注する。
【6.用法及び用量】(追記)
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはイサツキシマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kgを、併用する抗悪性腫瘍剤の投与サイクルを考慮して、以下のA法又はB法の投与間隔で点滴静注する。デキサメタゾンのみとの併用投与又は単独投与の場合(再発又は難治性の場合に限る)、通常、成人にはイサツキシマブ(遺伝子組換え)として1回20mg/kgを、以下のA法の投与間隔で点滴静注する。
A法:1週間間隔、2週間間隔の順で投与する。
B法:1週間間隔、2週間間隔、及び4週間間隔の順で投与する。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
本剤の投与間隔、投与間隔の変更時期、本剤と併用する抗悪性腫瘍剤等の投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で選択すること。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
本剤の必要量を10mg/kg投与時は250mL、20mg/kg投与時は二つの250mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖液を用いて輸液バッグに希釈後、以下の投与速度に従って点滴静注する。Infusion reactionが認められなかった場合には、患者の状態を観察しながら、投与速度を以下のように段階的に上げることができる。ただし、投与速度は200mL/時を超えないこと。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
本剤の投与速度
*1:静脈内投与60分後までにInfusion reactionが認められなかった場合、以降は30分ごとに25mL/時ずつ、最大150mL/時まで投与速度を上げることができる、*2:静脈内投与30分後までにGrade 2のInfusion reactionが認められなかった場合、100mL/時に投与速度を上げ、さらに30分後には200mL/時に投与速度を上げることができる。
【7.用法及び用量に関連する注意】(一部改訂)
Infusion reactionが発現した場合、以下のように、本剤の休薬、中止、投与速度の変更等、適切な処置を行うこと。
・Grade 2:
Grade 1以下に回復するまで休薬すること。回復後、投与開始速度の半分の投与速度(初回投与では12.5mL/時、2回目投与では25mL/時、3回目投与以降は100mL/時)で患者の状態を観察しながら、投与を再開することができる。投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合には、以下の表に従って投与速度を上げることができる。
本剤の投与再開時の投与速度
*1:投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合、25mL/時に投与速度を上げ、以降は30分ごとに25mL/時ずつ、最大150mL/時まで投与速度を上げることができる、*2:投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合、50mL/時に投与速度を上げ、以降は30分ごとに50mL/時ずつ、最大200mL/時まで投与速度を上げることができる、*3:投与再開30分後までにInfusion reactionの再発が認められなかった場合、150mL/時に投与速度を上げ、さらに30分後には200mL/時に投与速度を上げることができる。
【8.重要な基本的注意】(一部改訂)
本剤は、赤血球上に発現しているCD38と結合し、間接クームス試験の結果が偽陽性となる可能性がある。このため、本剤投与前に不規則抗体のスクリーニングを含めた一般的な輸血前検査を実施すること。輸血が予定されている場合は、本剤を介した間接クームス試験への干渉について関係者に周知すること。なお、当該干渉は本剤最終投与から約6ヵ月持続する可能性がある。
【9.4生殖能を有する者】(一部改訂)
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後5ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
【11.2その他の副作用】(一部改訂)
【11.2その他の副作用】(追記)
【11.2その他の副作用】(削除)
【14.適用上の注意】(一部改訂)
[薬剤調製時の注意]
250mLの日局生理食塩液又は5%ブドウ糖液の点滴バッグから本剤の必要量(mL)と同量を抜き取り、本剤を加えて総量250mLの希釈液(20mg/kg投与時は総量250mLの希釈液を二つ)を調製する。
【15.1臨床使用に基づく情報】(削除)
臨床試験において、本剤に対する抗体の産生が報告されている。
【15.1臨床使用に基づく情報】(追記)
未治療の多発性骨髄腫患者を対象とした国際共同第3相試験(EFC12522試験、国際共同試験パート及び中国拡大コホート)において、25/275例(9.1%)に抗イサツキシマブ抗体が認められ、15/275例(5.5%)に抗イサツキシマブ中和抗体が認められた。抗イサツキシマブ抗体及び中和抗体陽性例では陰性例と比較して本剤の血漿中濃度が低下する傾向が認められた。
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。