ニドラン注射用50mg
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- 先発品(後発品なし)
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- ニムスチン塩酸塩注射用
- 英名(商品名)
- Nidran
- 規格
- 50mg1瓶
- 薬価
- 5,641.00
- メーカー名
- アルフレッサ ファーマ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 抗悪性腫瘍薬〔アルキル化薬〕
- 色
- -
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2023年7月改訂(第1版)
- 告示日
- -
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
改訂情報
-
効能効果
次記疾患の自覚的ならびに他覚的症状の寛解:脳腫瘍、消化器癌(胃癌、肝臓癌、結腸癌・直腸癌)、肺癌、悪性リンパ腫、慢性白血病。
用法用量
通常、次記用量を本剤5mgあたり日本薬局方注射用水1mLに溶解し、静脈内又は動脈内に投与する。
1). ニムスチン塩酸塩として2~3mg/kgを1回投与し、投与後末梢血液所見により4~6週間休薬する。
2). ニムスチン塩酸塩として1回2mg/kgを1週間隔で2~3週投与し、投与後末梢血液所見により4~6週間休薬する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
〈脳腫瘍〉悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法(プロカルバジン塩酸塩、ニムスチン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩)においては、併用薬剤の関連文献(「抗がん剤報告書:塩酸プロカルバジン(脳腫瘍)」、「抗がん剤報告書:硫酸ビンクリスチン(脳腫瘍)」等)を熟読すること。
警告・禁忌・相互作用・その他の注意
(警告)
本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
(禁忌)
2.1. 骨髄抑制のある患者[副作用として白血球減少等の骨髄抑制の報告があり、これらの増悪を防止するため]。
2.2. 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 遅延性の骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、各投与後少なくとも6週間は、1週毎に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと〔11.1.1参照〕。
8.2. 本剤を長期投与した患者に骨髄異形成症候群(MDS)、急性白血病等の二次発癌が発生したとの報告があるので、十分注意し投与すること。
8.3. 感染症の発現又は感染症増悪・出血傾向の発現又は出血傾向増悪に十分注意すること〔9.1.1、11.1.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 感染症を合併している患者:白血球減少により感染に対する抵抗力が低下することがある〔8.3、11.1.1参照〕。
9.1.2. 水痘患者:致命的全身障害があらわれることがある。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:副作用として腎機能障害の報告があり、症状を悪化させることがある。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:副作用として肝機能障害の報告があり、症状を悪化させることがある。
(生殖能を有する者)
9.4.1. 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する場合には、性腺に対する影響を考慮すること〔15.2.1参照〕。
9.4.2. 妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与期間中及び最終投与後6ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること〔9.5妊婦の項、15.2.2参照〕。
9.4.3. 男性:男性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること〔15.2.2参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(妊娠7~17日目のラットに投与した実験(0.1/0.5mg/kg/日)で、多趾症等の催奇形性が認められている)〔9.4.2参照〕。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(乳汁移行性に関するデータはない)。
(小児等)
代謝系が未発達であるため、副作用(白血球減少等)があらわれやすい。
(高齢者)
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
他の抗悪性腫瘍剤、放射線照射[骨髄抑制等の作用が増強することがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと(抗悪性腫瘍剤及び放射線照射の一般的な副作用として骨髄抑制がみられる)]。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤調製時の注意
他剤<日本薬局方注射用水を除く>と配合した場合は変化することがあるので注意すること。
14.2. 薬剤投与時の注意
14.2.1. 皮下又は筋肉内に注射しないこと。
14.2.2. 溶解後は分解が比較的速く進行するため、速やかに使用すること。
14.2.3. 静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると注射部位に硬結・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないよう慎重に投与すること。
(その他の注意)
15.2. 非臨床試験に基づく情報
15.2.1. ラット反復投与毒性試験では精巣重量減少及び卵巣重量減少が認められたとの報告がある。イヌ反復投与毒性試験では精巣萎縮及び精子形成不全が認められ、10週間の休薬で回復性は確認できなかったとの報告がある〔9.4.1参照〕。
15.2.2. 細菌を用いた復帰突然変異試験及びDNA修復試験並びにマウスを用いた優性致死試験において、遺伝毒性が報告されている〔9.4.2、9.4.3参照〕。
(取扱い上の注意)
外箱開封後は遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 骨髄抑制、汎血球減少(いずれも頻度不明):白血球減少、血小板減少、貧血、出血傾向等があらわれることがある〔8.1、8.3、9.1.1参照〕。
11.1.2. 間質性肺炎、肺線維症(いずれも頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(1%未満)発疹。
2). 肝臓:(頻度不明)肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇等)。
3). 腎臓:(1%未満)BUN上昇、蛋白尿。
4). 消化器:(10%以上)食欲不振、嘔吐、嘔気、(1~10%未満)悪心、(1%未満)下痢、口内炎。
5). 皮膚:(1%未満)脱毛。
6). その他:(1~10%未満)全身倦怠感、発熱、(1%未満)頭痛、低蛋白血症、めまい、痙攣。
薬物動態
16.1 血中濃度
脳腫瘍患者14例に、本剤100~150mg/body(1.72~2.50mg/kg)を単回静脈内投与し、血液中濃度を高速液体クロマトグラフィーにより測定したところ、投与5分後に平均3.86μg/mLを示し、以後急速に低下したが、60分後も1.0μg/mLの濃度を保持していた(t1/2α=1.3分、t1/2β=35分)。
16.3 分布
16.3.1 髄液中濃度
脳腫瘍患者14例に、本剤100~150mg/body(1.72~2.50mg/kg)を単回静脈内投与し、髄液を高速液体クロマトグラフィーにより測定したところ、投与5分後より髄液(脳室)への移行が認められ、髄液中濃度は投与後30分でピーク(平均0.59μg/mL)に達し、以後半減期0.49時間で漸減した。
16.3.2 分布容積
脳腫瘍患者14例に、本剤100~150mg/body(1.72~2.50mg/kg)を単回静脈内投与したときの分布容積の検討から、組織への移行性が高いことが示された。
16.4 代謝
肺癌患者1例及び脳腫瘍患者3例の計4例に本剤を100~150mg/body(2.0~3.0mg/kg)の投与量で単回静脈内投与したとき、血液中には代謝物としてピリミジノン環を有する縮環体及び脱ニトロソ体が認められた。
16.5 排泄
肺癌患者3例に本剤を120~150mg/body(3mg/kg)の投与量で単回静脈内投与したとき、投与42時間までのニムスチンの尿中排泄率は0.8%であった。
臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
現在、一般的に採用されている固形癌化学療法直接効果判定基準によるまとまった奏効率についての評価はない。
17.1.1 国内第II相試験
各種悪性腫瘍患者963例を対象として行われた。主要疾患に対する臨床試験の有効性の概要は次表の通りである。
<<表省略>>
副作用発現率は65.9%(635/963例)であり、主な副作用は、血小板減少36.9%(355/963例)、白血球数減少35.7%(344/963例)、嘔吐15.9%(153/963例)、食欲不振14.7%(142/963例)、嘔気12.9%(124/963例)等であった。なお、造血器障害は投与回数が増加するほど回復が遅延する傾向がある。
薬効薬理
18.1 作用機序
水溶性のニトロソ尿素誘導体であり、細胞内のDNAアルキル化によるDNAの低分子化、DNA合成阻害が主な作用機序と考えられる。
18.2 抗腫瘍作用
18.2.1 マウス白血病L1210に対し高い抗腫瘍活性を示した(in vitro)。
18.2.2 マウスの移植腫瘍に対して幅広い抗腫瘍スペクトラムを有している。リンパ性白血病L1210、骨髄性白血病C-1498、形質細胞腫X-5563(腹水型)、エールリッヒ腹水癌、腹水型乳癌MM-102、腹水型乳癌FM3A43、形質細胞腫X-5563(固型)、エールリッヒ固型癌、硬膜肉腫MS-147に対しすぐれた効果を示した(in vitro)。
18.2.3 リンパ性白血病L1210及びメチルコラントレン誘発悪性グリオーマ細胞の脳内移植マウスに対する延命効果が認められた(in vitro)。
医師の処方により使用する医薬品。
特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤。
