歯科用シタネスト−オクタプレシンカートリッジ
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):2710813U1030
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- その他
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- プロピトカイン塩酸塩・フェリプレシン注射液
- 英名(商品名)
- Citanest-octapressin
- 規格
- 1.8mL1管
- 薬価
- 71.70
- メーカー名
- デンツプライシロナ
- 規制区分
- 劇薬
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 歯科用局所麻酔薬
- 色
- 無色澄明
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2022年10月改訂(第1版)
- 告示日
- 2009年9月25日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- -
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
改訂情報
-
効能効果
歯科・口腔外科領域の手術・処置における浸潤麻酔、伝達麻酔。
用法用量
一般に成人に対して1回1管(1.8mL:プロピトカイン塩酸塩として54mg、フェリプレシンとして0.054単位)を注射する。
ただし、麻酔部位、麻酔手技、手術術式、年齢等により用量を適宜増減する。
警告・禁忌・相互作用・その他の注意
(禁忌)
2.1. メトヘモグロビン血症のある患者[代謝産物のオルト-トルイジンがメトヘモグロビンを産生し症状が悪化する]。
2.2. 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので、本剤の投与に際しては、十分な問診により患者の全身状態を把握するとともに、異常が認められた場合に直ちに救急処置のとれるよう、常時準備をしておくこと。
8.2. 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、次の点に留意すること。
8.2.1. 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
8.2.2. できるだけ必要最少量にとどめること。
8.2.3. 血管の多い部位(顔面等)に注射する場合には、吸収が速いので、できるだけ少量を投与すること。
8.2.4. 注射針が、血管に入っていないことを確かめること。
8.2.5. 注射の速度はできるだけ遅くすること。
8.2.6. 前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等による呼吸抑制が発現することがあるので、鎮静薬、鎮痛薬等を使用する際は少量より投与し、必要に応じて追加投与することが望ましい(なお、高齢者、小児、全身状態不良な患者、肥満者、呼吸器疾患を有する患者では特に注意し、異常が認められた際には、適切な処置を行うこと)〔9.1.1、9.7小児等、9.8高齢者の項参照〕。
8.3. 注射針が適切に位置していないなどにより、神経障害が生じることがあるので、穿刺に際し異常を認めた場合には本剤の注入を行わないこと。
8.4. 本剤の投与により、誤嚥・口腔内咬傷の危険性を増加させるおそれがあるので注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 全身状態不良な患者:生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下していることがある〔8.2.6参照〕。
9.1.2. 心刺激伝導障害のある患者:症状を悪化させることがある。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重症腎機能障害のある患者:中毒症状が発現しやすくなる。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重症肝機能障害のある患者:中毒症状が発現しやすくなる。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(小児等)
小児等に対する有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない〔8.2.6参照〕。
(高齢者)
患者の全身状態の観察を十分に行いながら慎重に投与すること(一般に生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下している)〔8.2.6参照〕。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
クラス3抗不整脈薬(アミオダロン等)[心機能抑制作用が増強するおそれがある(作用が増強することが考えられる)]。
(過量投与)
過量投与時、局所麻酔薬の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現する。特に誤って血管内に投与した場合には、数分以内に発現することがあり、その症状は、主に中枢神経系症状及び心血管系症状としてあらわれる〔11.1.2参照〕。
13.1. 症状
13.1.1. 中枢神経系症状:過量投与時、初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる(症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがあり、より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある)。
13.1.2. 心血管系症状:過量投与時、血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。
13.2. 処置
過量投与時、振戦や痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)を投与する。
(適用上の注意)
14.1. 使用回数
本品は一回限り使用のディスポーザブル製剤であるので、再度の使用は避けること。
14.2. 薬剤投与時の注意
14.2.1. 使用前にカートリッジの頭部(アルミキャップ)メンブランをアルコールで軽く消毒すること。
14.2.2. 本剤は、金属を侵す性質があるので、長時間注射針に接触させないことが望ましい。
14.2.3. 強圧をかけずにできるだけゆっくり注射すること(骨膜下への強圧注射は組織の損傷又はガラスチューブの破折につながるおそれがある)(注射器のプランジャーを20kgの力で押すと構造上約55kg/c㎡の内圧がガラスチューブに加わる。本品は使用に際して20kg以上の力が加わると、ガラスチューブが破損したりあるいは液もれを生じることがある)。
(その他の注意)
15.2. 非臨床試験に基づく情報
動物実験(ラット・マウス)でプロピトカイン塩酸塩の代謝産物であるオルト-トルイジンの長期大量投与により肝腫瘍、皮下腫瘍、膀胱腫瘍等の腫瘍が発生したとの報告がある。
(取扱い上の注意)
20.1. 凍結するとゴム栓の飛び出し又はカートリッジの破損が起こることがあるので注意すること。
20.2. 外箱開封後は遮光して保存すること。
20.3. 廃棄の際は感染防止に配慮すること。
(保管上の注意)
凍結を避けて15℃以下に保存。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック(頻度不明):徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心停止を来すことがある。また、まれにアナフィラキシーショックを起こしたとの報告がある。
11.1.2. 意識障害、振戦、痙攣(いずれも頻度不明):意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと〔13.過量投与の項参照〕。
11.1.3. メトヘモグロビン血症(頻度不明):チアノーゼ等の症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.4. 異常感覚、知覚・運動障害(いずれも頻度不明):注射針の留置時に神経に触れることにより一過性異常感覚が発現することがある。また、神経が注射針や薬剤あるいは虚血によって障害を受けると、まれに持続的異常感覚、疼痛、知覚障害、運動障害等の神経学的疾患があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 中枢神経:(頻度不明)眠気、不安、興奮、霧視、眩暈等[このような症状があらわれた場合は、ショックあるいは中毒へ移行することがあるので、患者の全身状態の観察を十分に行い、必要に応じて適切な処置を行うこと]。
2). 消化器:(頻度不明)悪心・嘔吐等[このような症状があらわれた場合は、ショックあるいは中毒へ移行することがあるので、患者の全身状態の観察を十分に行い、必要に応じて適切な処置を行うこと]。
3). 過敏症:(頻度不明)蕁麻疹等の皮膚症状、浮腫等。
薬物動態
16.1 血中濃度
外国人健康人に3%プロピトカイン塩酸塩18mgにフェリプレシンを添加し、歯根膜内注入したとき、血漿中の最高濃度は非添加群の約1/4であった。
外国健康人にプロピトカイン塩酸塩をフェリプレシン添加又は非添加で静脈内投与あるいは歯根膜内注入後の血漿中濃度推移(n=1)
<<図省略>>
16.3 分布
プロピトカインの蛋白結合率は血清中濃度1~100μg/mLの範囲で40~55%と変動は小さく、α1-酸性糖蛋白及びアルブミンと結合する。血液/血漿中濃度比は1.1であることから、血球に分布すると考えられる。妊婦にプロピトカイン塩酸塩を硬膜外投与したとき、臍帯静脈血中濃度と母体血漿中濃度の比は0.7~1.2で、胎盤を通過する。
16.4 代謝
プロピトカイン塩酸塩は、肝臓でN-propylalanineとo-toluidineに代謝された後、o-toluidineは2-amino-3-hydroxytoluene及び2-amino-5-hydroxytolueneに代謝される。
<<図省略>>
16.5 排泄
14C標識プロピトカインをラットに20mg/kg腹腔内投与したとき、投与放射能の25%が6時間で尿中に回収され、その大部分は代謝物であった。
薬効薬理
18.1 作用機序
プロピトカイン塩酸塩は、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。
18.2 麻酔効果
動物実験(ウサギ、モルモット等)で、浸潤・伝達麻酔によるプロピトカイン塩酸塩の局所麻酔効果は、リドカイン塩酸塩とほぼ同程度であった。
18.3 フェリプレシン(オクタプレシン)の作用
18.3.1 作用部位
フェリプレシンの血管収縮作用は、主として毛細血管系の静脈側に作用するため、組織酸素圧の低下を来さず、アドレナリンよりも局所障害性が少ない。
18.3.2 麻酔効果
3%プロピトカイン塩酸塩に0.03単位/mLフェリプレシンを配合したとき、従来のアドレナリン配合の局所麻酔剤と同等の麻酔作用を示した。
18.3.3 心臓
ハロゲン化炭化水素、cyclopropaneによる全身麻酔時には心筋の感受性が増大するため、アドレナリンを併用すると不整脈を起こすことがあるが、フェリプレシンは心室細動の危険性を伴うことなく、血管収縮剤として併用することができる。
18.4 併用効果(プロピトカイン塩酸塩とフェリプレシンの作用)
3%プロピトカイン塩酸塩のフェリプレシン併用時の麻酔発現率、潜伏時間、鎮痛作用の拡散力及び深度は、2%リドカインのアドレナリン併用時とほぼ同等であった。上顎の伝達麻酔による歯髄、軟組織に対する鎮痛力も、2%リドカインのアドレナリン併用時とほぼ同等であった。また、プロピトカイン塩酸塩の浸潤麻酔における麻酔持続時間は、フェリプレシン併用時の方が、アドレナリン併用時よりも長かった。
医師の処方により使用する医薬品。
