オラネジン液1.5%消毒用アプリケータ25mL
医療用
医療用医薬品:
医師の処方により使用する医薬品
医師の処方により使用する医薬品
医薬品コード(YJコード):2619717Q3026
- 収載区分
- 銘柄別収載
- 先発・後発情報
- その他
- オーソライズド
ジェネリック - -
- 一般名
- オラネキシジングルコン酸塩液
- 英名(商品名)
- Olanedine
- 規格
- 1.5%25mL1管
- 薬価
- 0.00
- メーカー名
- 大塚製薬工場/大塚製薬
- 規制区分
- -
- 長期投与制限
- -
- 標榜薬効
- 消毒薬
- 色
- 無〜微黄澄明
- 識別コード
- -
- [@: メーカーロゴ]
- 添付文書
-
PDF 2024年10月改訂(第3版)
- 告示日
- 2015年8月31日
- 経過措置期限
- -
- 医薬品マスタに反映
- 2015年10月版
- 医薬品マスタ削除予定
- -
- 運転注意
- 情報なし(使用の適否を判断するものではありません)
- ドーピング
- 禁止物質なし(使用の適否を判断するものではありません)
- CP換算
- -
- 長期収載品選定療養
- -
[識別コードの表記 @: メーカーロゴ]
改訂情報
-
効能効果
手術部位(手術野)の皮膚の消毒。
用法用量
本剤を適量塗布する。
警告・禁忌・相互作用・その他の注意
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
使用に際しては、本剤の成分に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分確認すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 薬物過敏症<本剤の成分に対する過敏症を除く>の既往歴のある患者。
9.1.2. 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある患者。
9.1.3. クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(授乳中ラットを用いた動物実験で乳汁中に移行することが報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤使用時の注意
14.1.1. 脳、脊髄、眼、耳<内耳・中耳・外耳>に使用しないこと。湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。
14.1.2. 創傷部位<手術創を含む切創・びらん・潰瘍等>に使用しないこと(創傷部位への使用により血中濃度上昇するおそれがあり、創傷部位への使用による安全性は確立していない)〔16.2.2参照〕。
14.1.3. 粘膜に使用しないこと(類薬のクロルヘキシジン製剤において、粘膜面への使用によりショック症状が発現したとの報告があり、粘膜面への使用は禁忌とされている)。
14.1.4. 本剤は希釈せず、原液のまま使用すること。
14.1.5. 本剤が眼及びその他の粘膜面に付着・飛散しないよう注意すること(誤って付着・飛散した場合は、直ちに水でよく洗い流し、速やかに診察を受ける等の処置を講じること)。
14.1.6. 使用に際しては、開封口からゆっくり開けること。
14.1.7. 開封時及び開封後は、フォームに触れないこと。
14.1.8. 薬液容器開通時は薬液がハンドル内からなくなるまでフォーム面を下にし、水平に保持すること。
14.1.9. フォームに薬液を浸透させた後は速やかに使用すること。
14.1.10. 本剤塗布後は、本剤が乾燥するまで待ち、皮膚との接触時間を十分に取ること。
14.1.11. 開封後の使用は一回限りとし、使用後は速やかに廃棄すること。
(取扱い上の注意)
20.1. ブリスター包装内は滅菌しているので、使用時まで開封しないこと。
20.2. 次の場合には使用しないこと。
・ ブリスター包装内に薬液が漏れている場合には使用しないこと。
・ 薬液容器を開通させる前にハンドル内もしくはフォームに薬液が漏れている場合には使用しないこと。
(操作方法)
1. ブリスター包装の開封口からシールをゆっくり剥がす。
注意:ブリスター包装は使用直前まで開封しないこと。
2. スリーブの先端を押して薬液容器を開通させる。
注意:スリーブからの液漏れ、フォームからの液垂れ防止のため、次を守ること。
・ 薬液がハンドル内からなくなるまでフォーム面を下にし、水平に保持すること。
3. 消毒部位に適量を塗布する。
(保管上の注意)
室温保存。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
皮膚:(0.1~5%未満)適用部位皮膚炎、適用部位紅斑、適用部位そう痒感[本剤塗布後1週間前後にあらわれることが多い]。
薬物動態
16.1 血中濃度
16.1.1 消化器手術施行予定の患者による成績
腹腔鏡下での消化器手術施行予定の患者にオラネキシジングルコン酸塩液1.5%を手術前の皮膚に塗布した結果、血清中オラネキシジン濃度は52例中27例において定量下限(0.050ng/mL)未満であった。定量下限を超えた25例の最高血清中濃度は0.053~1.536ng/mLであった。塗布0.5時間後から血清中に認められ、血清中濃度の平均値は塗布2時間後に最大値となり、塗布168時間後にはいずれの被験者も定量下限未満となった。
16.1.2 健康成人による成績
健康成人男性にオラネキシジングルコン酸塩液(1%、1.5%、2%)を腹部及び鼠径部に塗布した結果、血清中オラネキシジン濃度は66例中64例において定量下限未満であった。定量下限を超えた2例の最高血清中濃度は0.136及び0.276ng/mLであった。
16.2 吸収
16.2.1 ヒト皮膚を用いた透過性
ヒト皮膚を用いたin vitro皮膚透過性試験の結果、14C標識オラネキシジングルコン酸塩液1.5%の吸収率は2.34%であった。
16.2.2 ラット背部擦過皮膚投与
14C標識オラネキシジングルコン酸塩液1.5%をラット背部の擦過皮膚に単回経皮投与した結果、正常皮膚の場合と比べて、血清及び組織中放射能濃度は高く、放射能吸収率は数倍高値を示した。[14.1.2参照]
16.3 分布
16.3.1 ヒト血清たん白結合率
ヒト血清におけるたん白結合率は0.1~10μg/mLの範囲において99.0%以上であり、その特異性は低く、可逆的であった(in vitro、平衡透析法)。
16.3.2 ラット背部正常皮膚投与
14C標識オラネキシジングルコン酸塩液1.5%をラット背部の正常皮膚に単回経皮投与した結果、放射能は主に投与部位、副腎、甲状腺、腎臓、肺、顎下腺、褐色脂肪等に分布し、皮膚からの移行が認められたが、蓄積性は認めなかった。ラット背部の正常又は擦過皮膚に単回経皮投与した結果、放射能が分布する組織に違いは認めなかった。
16.3.3 妊娠ラット皮下投与
妊娠ラットに皮下投与した結果、胎児と羊水中に放射能の移行を認めなかった。
16.4 代謝
ヒト血清及び肝臓中にアルキル基がカルボキシル化された代謝物が認められた。オラネキシジンの代謝には薬物代謝酵素CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4/5及びCYP4A/4F(CYP4F12)が関与することがin vitro試験により確認された。
16.5 排泄
14C標識オラネキシジングルコン酸塩液1.5%をラット及びイヌの背部皮下に投与した結果、放射能の主要排泄経路はラットにおいては主に胆汁を介した糞中であり、イヌでは尿中であった。
16.7 薬物相互作用
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験により、オラネキシジンはCYP2D6、CYP2B6及びCYP3A4に対して弱い阻害作用を示した。その他のCYP分子種(CYP1A2、2A6、2C8、2C9、2C19及び2E1)に対する阻害作用は認められなかった。
16.8 その他
16.8.1 製剤間での薬物動態の比較(ラット)
雄性ラット腹部の正常皮膚にオラネジン消毒液1.5%又はオラネジン消毒液1.5%ORを単回経皮投与した結果、Cmax及びAUCは同程度であった。
臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
健康成人を対象とした無作為化単盲検並行群間比較試験において、オラネキシジングルコン酸塩液1.5%(オラネジン消毒液1.5%)、0.5%クロルヘキシジングルコン酸塩液(CHG)又は基剤(プラセボ)を被験部位として腹部及び鼠径部に適量塗布した。
有効性解析対象症例592例(オラネジン消毒液1.5%群:237例、CHG群:236例、プラセボ群:119例)の結果は、次のとおりであり、腹部及び鼠径部でオラネジン消毒液1.5%のプラセボに対する優越性が検証された(表17-1)。
副作用発現頻度は、オラネジン消毒液1.5%群1.3%(3/237例)、CHG群0.8%(2/237例)、プラセボ群0.8%(1/120例)であった。オラネジン消毒液1.5%群の副作用は適用部位紅斑1.3%(3/237例)であった。
表17-1 腹部及び鼠径部における各評価時点の細菌数(FAS)
<<表省略>>
17.1.2 国内第III相試験(消化器手術患者を対象とした安全性確認試験)
腹腔鏡下での消化器手術施行予定の患者106例を対象とした無作為化非盲検並行群間比較試験において、オラネキシジングルコン酸塩液1.5%又は10%ポビドンヨード液(対照薬)を手術部位(手術野)の皮膚に塗布した。
副作用発現頻度は、オラネジン消毒液1.5%群5.8%(3/52例)で、副作用は適用部位皮膚炎、適用部位紅斑及び適用部位そう痒感が各1例(1.9%)であった。
薬効薬理
18.1 作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、細菌の膜に結合し、膜構造の障害・膜バリアー能の破壊により、細胞質成分の不可逆的漏出を引き起こし殺菌活性を示すと考えられる。また、0.016%以上の濃度では、タンパク変性作用により菌を凝集させ、死滅させると考えられる。
18.2 殺菌作用
オラネキシジングルコン酸塩の殺菌作用は次の通りである。
・皮膚常在菌とされる各種細菌に殺菌作用を示す。
・芽胞形成菌には効力を示さない。
・結核菌は効力を示さない。
・真菌類の多くに殺菌力を示すが、全般的に細菌類よりも効力は弱い。
・一部のウイルスに対し効力を示す。
18.3 効力を裏付ける試験成績
18.3.1 各種細菌(標準菌株及び臨床分離株)に対する殺菌作用(in vitro試験)
被験菌液と希釈したオラネキシジングルコン酸塩液を所定時間作用させた後、殺菌活性を停止させた作用液を培養し菌の増殖を判定した。増殖のみられない最小濃度を最小殺菌濃度(MBC)とした。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むブドウ球菌属、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)を含む腸球菌属、Micrococcus属などグラム陽性球菌(155菌株)に対して、30秒間処置で0.0014~>0.35%、1分間処置で≦0.00068~0.17%のMBCを示した。
コリネバクテリウム属、Cutibacterium属などのグラム陽性桿菌(29菌株)に対して、30秒及び1分間処置で≦0.00068~0.17%、3分間処置で≦0.00068~0.011%のMBCを示した。
Acinetobacter属、大腸菌、緑膿菌、Serratia marcescens、Klebsiella pneumoniaeなどのグラム陰性菌(136菌株)に対して、30秒及び1分間処置で≦0.00068~>0.70%、3分間処置で≦0.00068~0.043%のMBCを示した。
18.3.2 真菌(標準菌株)に対する殺菌作用(in vitro試験)
Candida albicansを含む酵母様真菌(6菌株)に対して30秒間処置で0.087~>0.70%、3分間処置で0.0027~0.043%、10分間処置で≦0.00068~0.043%、30分間処置で≦0.00068~0.011%のMBCを示した。
Aspergillus brasiliensis、Microsporum canisを除く糸状真菌(5菌株)に対して30秒間処置で0.011~>0.35%、3分間処置で0.0027~0.35%、10分間処置で0.0027~0.022%、30分間処置で0.0014~0.0054%のMBCを示した。Aspergillus brasiliensis(1菌株)及びMicrosporum canis(1菌株)は、0.70%、30分間処置でも殺菌できなかった。
18.3.3 ウイルスに対する効力(in vitro試験)
オラネキシジングルコン酸塩液1.5%は、エンベロープを有するウイルスであるインフルエンザAウイルスに対し、作用時間1分以上で対数減少値(Log reduction)4以上の不活化作用を示した。一方、エンベロープがないネコカリシウイルスに対しては、作用時間10分でも弱い不活化効果しか示さなかった。
18.3.4 細菌汚染マウス皮膚に対する殺菌力(in vivo試験)
剪毛したマウス背部を被験部位(面積約3.5cm2)とし被験菌液を塗り広げ細菌汚染皮膚を作製した。オラネキシジングルコン酸塩液1.5%10μLを細菌汚染皮膚に滴下し塗り広げ、所定の時間作用させた後、生残菌を消毒剤不活化剤含有培地に回収した。これを培養し、生残菌数を求めた。その結果、Staphylococcus aureus ATCC 6538、MRSA ATCC 33591、Staphylococcus epidermidis ATCC 12228、Enterococcus faecalis ATCC 51575(VRE)、Corynebacterium diphtheriae ATCC 13812、Acinetobacter baumannii ATCC BAA-747及びPseudomonas aeruginosa ATCC 27853汚染皮膚に対し、オラネキシジングルコン酸塩液1.5%塗布30秒後の平均殺菌率は、それぞれ99.96%、>99.99%、>99.99%、>99.99%、>99.99%、>99.99%、99.99%であった。また、Serratia marcescens ATCC 14756及びBurkholderia cepacia NBRC 14074汚染皮膚に対し、オラネキシジングルコン酸塩液1.5%塗布3分後の平均殺菌率は、それぞれ99.93%、99.78%であった。
18.3.5 カニクイザル皮膚常在菌・通過菌に対する殺菌力(in vivo試験)
オラネキシジングルコン酸塩液1.5%塗布群では、塗布10分後及び6時間後のいずれの時点においても生理食塩液塗布群より生残菌数の有意な減少を認め、そのLog reductionは塗布10分後で3.41、6時間後で3.70であった。
18.4 製剤間の生物学的同等性試験
オラネジン消毒液1.5%OR(試験製剤)と1.5%OPB2045Gカラード注)(標準製剤)のStaphylococcus aureus ATCC 29213、MRSA ATCC 33591、Staphylococcus epidermidis ATCC 12228、Brevibacterium epidermidis ATCC 35514、Micrococcus luteus ATCC 4698、Enterococcus faecalis ATCC 29212、Enterococcus faecalis ATCC 51575(VRE)、Corynebacterium minutissimum ATCC 23348、Acinetobacter baumannii ATCC 19606、Escherichia coli ATCC 25922、Klebsiella pneumoniae ATCC 13883、Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853、Serratia marcescens ATCC 14756、Candida albicans ATCC 90028及びCutibacterium acnes ATCC 11827に対する最小発育阻止濃度(MIC)測定試験及びin vitro殺菌力試験(Time-kill試験)を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された。
注)1.5%OPB2045Gカラードは、有効成分がオラネジン消毒液1.5%ORと同一で添加物のD-マンニトール、ポリビニルアルコール(部分けん化物)を含まない製剤であり、オラネジン消毒液1.5%との生物学的同等性が確認されている。
医師の処方により使用する医薬品。
