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商品名 | 会社名 | 規格 | 剤形 | 薬価 | 先発後発区分 | 標準化適応症 |
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ノイロトロピン注射液1.2単位 | 日本臓器 | 1mL1管 | 注射用剤 | 84.00 | アレルギー性鼻炎 スモンに伴う異常知覚 スモンに伴う疼痛 スモンに伴う冷え症 腰痛症 神経痛[症候性] 湿疹に伴うそう痒 皮膚炎に伴うそう痒 じんま疹に伴うそう痒 皮膚疾患に伴うそう痒 頚肩腕症候群 |
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ノイロトロピン注射液3.6単位 | 日本臓器 | 3mL1管 | 注射用剤 | 159.00 | 先発品(後発品あり) | アレルギー性鼻炎 スモンに伴う異常知覚 スモンに伴う疼痛 スモンに伴う冷え症 腰痛症 神経痛[症候性] 湿疹に伴うそう痒 皮膚炎に伴うそう痒 じんま疹に伴うそう痒 皮膚疾患に伴うそう痒 頚肩腕症候群 |
解熱・鎮痛薬 > 生物組織抽出物
本剤は、鎮痛作用に加え冷感・異常知覚改善作用を併せ持ち、その作用機序として、中枢性鎮痛機構の一つであるモノアミン作動性下行性疼痛抑制系の活性化作用、侵害刺激局所における起炎物質であるブラジキニンの遊離抑制作用、末梢循環改善作用等が考えられる。
18.1.1 下行性疼痛抑制系の活性化作用(マウス、ラット)
(1)本剤の痛覚過敏改善作用は、腹腔内又は脊髄くも膜下腔内投与に比べて中枢の大槽内投与で強く認められた。(SARTストレスマウス)
(2)本剤は、セロトニン(5‐HT)作動性の下行性疼痛抑制系の中継核である延髄大縫線核の機能低下を改善した。(SARTストレスラット)
(3)本剤の痛覚過敏改善作用は、下行性疼痛抑制系ニューロンが投射する脊髄に、5‐HT3受容体又はノルアドレナリン(NA)作動性のα2受容体拮抗薬を脊髄くも膜下腔内投与すると抑制された。なお、本剤の作用はオピオイド受容体拮抗薬であるナロキソンの脊髄くも膜下腔内投与では拮抗されなかった。(SARTストレスラット)
(4)本剤の痛覚過敏改善作用は、下行性疼痛抑制系の5‐HT又はNA作動性神経を延髄又は脊髄レベルで選択的に薬物破壊すると抑制された。(SARTストレスラット)
また、本剤の痛覚過敏改善作用と抗アロディニア作用は、NA作動性神経を脊髄レベルで選択的に薬物破壊すると抑制された。(SNLマウス)
18.1.2 ブラジキニン遊離抑制作用(ラット)
ラット足趾に侵害刺激(圧刺激)を加えると、刺激局所にブラジキニン(BK)やプロスタグランジンE2(PGE2)等が増加する。この試験系に本剤10~50NU/kgを単回経口投与すると、PGE2遊離には影響を及ぼさなかったが、BK遊離を用量依存的に抑制した。一方、インドメタシンはPGE2遊離を抑制したが、BK遊離には影響を及ぼさなかった。
18.1.3 末梢循環改善作用
(1)組織血流改善作用(ラット)
ラット足蹠カラゲニン炎症に対する本剤の効果を、組織血流量、痛覚閾値及び浮腫を指標として経時的に検討した。本剤の100NU/kg静脈内投与により、炎症局所に生じる虚血を改善し、その後の痛覚過敏を改善するとともに炎症の治癒を促進した。この作用態度はモルヒネ、非ステロイド性消炎鎮痛薬、ステロイド、αブロッカー等のいずれとも異なるものであった。
(2)患部冷温域の皮膚温上昇作用(臨床)
整形外科領域における有痛性患者の患部皮膚温に対する本剤の効果をサーモグラフィーで評価した。本剤3~9管(3.6~10.8NU)(注4)の静脈内注射により、患部皮膚温の低下を選択的に改善した。
(注4)本剤の承認された1回用量は3管又は6管である。
18.1.4 視床下部ニューロンに対する作用(ラット)
神経生理学的研究(in vivo、in vitro)から、視床下部ニューロン発射活動を変化させた。これらの成績から、ニューロパシー性疼痛や異常知覚と関連すると考えられている知覚性ニューロン発射活動様式の異常を修飾することが示唆されている。
18.1.5 末梢神経損傷部位における脱髄(末梢神経の軸索を囲む髄鞘が障害され、軸索がむき出しになること)に対する作用(マウス、ラット)
(1)脱髄の抑制作用(マウス)
マウスの坐骨神経を縫合糸(chromic gut)で緩く結紮すると、損傷した坐骨神経の周囲で炎症と脱髄が引き起こされる。このCCI(慢性絞扼性神経損傷)モデルマウスを用いて、末梢神経の損傷に対する本剤の効果を検討した。本剤をCCI手術3日前より200NU/kg/dayで連日経口投与することで、CCI術後1日目の坐骨神経の損傷部位における炎症性サイトカイン(IL‐1β、IL‐6及びTNF‐α)の発現増加及びCCI術後5日目の坐骨神経の脱髄の進行を抑制した。
(2)脱髄の改善作用(ラット)
ラット皮膚切開後、坐骨神経内にリゾホスファチジルコリン注射を行うと、7日後に坐骨神経の脱髄がピークに達する。このリゾホスファチジルコリン誘発脱髄モデルラットを用いて、末梢神経の髄鞘を形成するシュワン細胞に対する本剤の効果を検討した。ラット坐骨神経内にリゾホスファチジルコリン注射7日後に、本剤を充てんした24時間持続性放出型浸透圧ポンプをラットの背部皮下に埋め込み、24NU/kg/日で7日間全身持続投与することで、坐骨神経の脱髄を改善し、温熱性及び機械刺激性痛覚鈍麻を回復させた。
<<図省略>>
ショック
アナフィラキシー
肝機能障害(肝障害)
黄疸
妊婦又は妊娠している可能性のある女性→有益性投与
授乳婦→治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
不明
※該当の情報なし、または情報収集中
※該当の情報なし、または情報収集中